カテゴリー「情報技術」の記事

音声検索の方法

サブプライム・ローン破綻にはじまる金融危機が大きく報道されて以来、いやなニュースばかり流れるようになりましたが、本日のテレビ愛知(テレビ東京系列)のワールド・ビジネス・サテライトは、ちょっと面白いITトレンドを紹介していました。

それは、録音された膨大なデータに対し、文字入力されたキーワードを使って高速検索する、というものです。
日立製作所が開発中の技術で、番組では、数百時間録音されたデータに対し、番組レポータがキーワード検索したところ瞬時にその言葉が録音された箇所を一覧表で表示し、実際にそれぞれの箇所をクリックすると、その言葉を含む録音箇所が再生されました。

グーグルを含むこれまでの検索は、キーワードを入力すると、キーワードが書き込まれたウェブページを実際に、文字照合しながら探して一覧表示していました。検索エンジンはそれを高速化するために、あらかじめ世界中のウェブページの情報をサーバに取り込む処理を行っています。

これに対し音声検索では、次のような手順となります。

1)音声データを録音すると、この音声を、まず音素、つまり「じょうほう」という声なら Jou hou といった音の単位に分解し、それぞれの音別に、音素および音素の開始位置をインデクスとしてサーバ登録する。
2)検索キーワードが与えられると、このキーワードの読み方をサーバ側の辞書を使って調べて音素を割り出し、この音素を含む録音データをサーバ登録されたインデクス内から見つけ出し、一覧表として表示する。
3)利用者が一覧の中から選択すると、録音データ内の指定開始位置から音声データを再生する。

なるほど、これなら高速化できます。ただしまだ音素の解析能力に課題があり、録音の声が弱かったり、周囲に雑音があると、このシステムは「聞き間違い」をすることもあるようです。番組レポーターが、「半導体」と入力すると、「あんどうただお」--これは著名な建築家「安藤忠雄」氏の読み方--と録音されたデータが読み出されてしまいました。

日立製作所は、2~3年後をめどに、このシステムを実用化する計画だとのことです。
期待したいですね。

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ウィキペディアの更新のはやさ

いまや世界最大の百科事典を自認するオンライン百科事典のウィキペディアは、不特定多数のダレでも登録・加筆でき、校正できる「ひらかれたインターネット事典」として知られています。

この事典は、ダレかが間違った内容を書き込むと、ほとんど時間をおかずに、他のダレかが検閲して訂正してしまう民主主義的な運営となっています。編集子は、実際に更新の迅速さを見たことがなかったのですが、麻生内閣の中山成彬(なりあき)国土交通大臣が就任(9月25日)直後の物議をかもす悪質な失言で、またたくまに本日(9月28日)の辞任へと追い込まれたニュースがあったので、さっそくウィキペディアを見てみました。

すると、「中山成彬」の項目の中の「年譜」欄の末尾にすでに、
「2008年9月27日 - 国土交通大臣辞任の意向」 が、

また、「人物」欄に、
「教職員組合の存在と活動に否定的。」 が、

そして「発言」欄に、
「わたしは日本の教育のガンは日教組だと思っている。ぶっ壊すために火の玉になる」
などという例の問題発言に関する詳細な解説が書き込まれていました。問題発言からこの間わずか2・3日です。たいへんな更新速度です。

なるほどウィキペディアの迅速性がよく分かりました。
しかし、ウィキペディアは、決してニュース報道のような迅速性を売りとしているわけではありません。
おそらくは書き込み者の中に功をあせって誤った内容を書き込む例があるからでしょう。この政治家の項目のトップには、書き込み者に対し、以下のような注意事項が記されていました。

「この項目は現在進行中の事象を扱っておりますが、ウィキペディアはニュース速報ではありません。性急な編集をせず事実を確認し、正確な記述を心がけてください。」

オンライン事典のもつ弱点にも配慮した運営関係者の見識をうかがわせるものです。


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携帯電話サイトのフィルタリング開始

携帯電話の有害サイトに18歳未満の持ち主が(親の承諾の登録なしに)アクセスできないようにする、フィルタリングと呼ばれるシステムが、いよいよ始まります。
この規制は、総務省が2007年12月10日に携帯電話事業者にフィルタリング要請したことに端を発しますが、
青少年保護政策の一翼をになう文部科学省は、
2月16日付け(←え?本日はまだ2月15日ですが)で、

「本日、文部科学省、警察庁及び総務省は合同で、インターネット上の有害情報から子どもを守るため、都道府県知事・都道府県教育委員会・都道府県警察等に対して、別紙のとおり、携帯電話におけるフィルタリングの普及促進について、学校関係者や保護者をはじめ住民に対する啓発活動に取り組んでいただくよう依頼しました。」

とする説明文を自身のサイトに掲示しました。

この施策の波紋について、日経情報ストラテジー誌のサイトは、
施策のキーパーソンである、総務省の総合通信基盤局 消費者行政課 課長補佐 岡村信悟 氏へのインタビュー記事(2月13日付け)の中で、

「携帯電話事業者4社(PHS事業者も含む、以下同様)はいずれも、2008年2月までに要請に沿った形で、18歳未満の携帯電話利用者に対するフィルタリングの“原則化”に踏み切った。「出会い系」などの有害サイトへのアクセスを抑止するのが狙いだが、実際には若者に人気があるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やブログ、携帯小説サイトへのアクセスも幅広く制限される結果となった。この規制はコンテンツ事業に大きくマイナスになると投資家から嫌気され、携帯専用SNSの「モバゲータウン」を運営するDeNAなどの株価が大きく下がる要因になったとの見方も業界内から出ている。」

と指摘しています。

本日のNHKニュースウオッチ9は、フィルタリング導入すると、有害サイトでないサイトまでアクセスできなくなる技術理由を分かりやすく解説していました。それによると、フィルタリングは、25カテゴリに分類されたサイト種別の特定カテゴリに対し無差別にアクセス拒否をかける仕組みとなっています。たとえば京都の金閣寺を紹介するサイトは、宗教に分類されるので駄目。なぜならオウム真理教のような不法活動をする宗教団体もあるから。災害情報を書き込むサイトはコミュニケーションに分類されるので駄目。なぜなら出会い系サイトもここにあるから。などなど。

では、親が承諾するたびに該当サイトを閲覧許可できる仕組みにすればよいではないか。そのような意見は当然出てくるでしょう。しかしそのためには携帯電話会社は膨大なシステム開発投資をしなければならないので、今は実現困難である。ニュース9は、このように説明していました。

こうした施策を導入するに当たっては、賛否両論があるなか適度な妥協点を見出してゆく検討作業が必要ですが、今回の場合は、導入反対論の形勢はあまり良くなかったようです。
オンラインニュースの日経ネットは、本日号で、
携帯フィルタリング「強制反対派」に支持が集まらない理由」を解説しており、参考になります。

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消えた年金対策を技術論から見ると

12月17日(月)、この記事を書いている今この時間に、NHKスペシャルが、「なぜ起こった年金記録問題」を特集しています。

この番組では、川崎市の社会保険事務所の取材協力を得て、職員が、年金記録が行方不明となった人の支払い記録を突き止めるまで、七転八倒で取り組む様子を映し出していました。

なるほど、これは大変です。その方の場合は、運良く、支払い記録を見つけることができましたが、私の観察では、たぶん、調査になれたベテラン職員が、それでも3時間程かかったように、思われました。

例によってそのケースも、支払ったはずなのに、コンピュータ上は支払い記録がないことになっていました。
そこで、その人が働いていたと主張する会社名を調べましたが、本人が会社名を正確に覚えていなかったため検索ヒットしません。そこで似た名前の会社名で検索しましたがやはり見つかりません。
今度は、当時一緒に働いていた方の名前を聞き出して、その名前を調べると、同姓同名の方が何名か出てきました。そしてそのうちの一人の方の当時の勤め先の名前が、申告された会社名とよく似ていたので、今度は、コンピュータでなく、その会社の支払い記録を撮影した当時のマイクロフィルムで調べたところ、やっとその人の名前を見つけることができました。

では、なぜコンピュータでその人の記録を見つけることができなかったのでしょうか?
調べてみると、なんと、その人の名前が、入力されていなかったのです。
マイクロフィルムに撮影されたとおりに、コンピュータ上には支払い記録が入力されていましたが、その人の名前が入力されていなかったために、その人の名前による検索ではどうしても出てこなかったのです。

番組は、このほかにもさまざまな入力エラーがあったことを例証していきます。
それらの間違い群は、川崎市の所長さんのお話では想定外とのことでしたが、情報処理システムを扱うプロフェッショナルにとっては、いずれも初歩的なエラーばかりでした。しかしそれを阻止するための内部統制がまったくなかった、ということがよく分かりました。

こうした問題を調べ、正常な状態に復旧させるためには、尋常でない手間と時間が発生することを、システムエンジニアはよく知っています。民主党の“ミスター年金”は、システムエンジニアの経験を土台に厚生労働大臣を追及しますが、厚生労働大臣は、パイロットスタディによる初期見積もりも行わずに、年金記録照合の締め切り日を約言していました情報システムの現場を知るものなら誰でも、この大臣の答弁を見て「ああ、危ない約束をしちゃったなあ」と思ったはずです。

消えた年金の厄介さを、行き詰まりを見せたここに到ってはじめて思い知ったのでしょう、厚生労働大臣は、少しものの言い方が慎重になって来ました。ミスター年金も、今は、あまり舌鋒するどく攻めまくることはせず、いちおうチクチクと指摘した後は、もう一度様子をみよう、という構えのようです。

ともに次の政権がかかっている政治の世界ですから、ここは駆け引きのゲーム・モードに入っているのでしょう。
しかし、年金問題の早期解決は、まずもって、情報管理技術的な問題ですし、それにどれだけの手間と時間がかかりそうかは、この分野のプロフェッショナルな解決能力をどれだけ動員できるかにかかっている、と考えます。
両党とも、ここはひとまず休戦し、ともに手を携えて最高度の解決能力がめざせたら、国民にとって嬉しいクリスマスプレゼントになると思うのですが。

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オークション心理

先日、あるネット・オークションの出物を見ていたら、たまたま編集子が欲しいと思っていた品物が出ていました。
すでに、10人ばかりが入札していましたが、値がまだ安いと思ったので、さっそく編集子も入札することにしました。

ところが、金額とパスワードを入れたところ、“競り”の小窓が現れて、たったいま入力した入札金額が、すでに最高額になっていない。目の前で、クルクルと最高入札額が競りあがってゆきます。
ここでむきになってはいけない、と思い、しばらく様子を見ていると、やがて、入札額の上昇が止まりました。

まだ締め切り時間までは一日あったので、翌日の締切時間近くまで、このことを忘れることにしました。

さて、いよいよ締め切り時間10分前になりました。前日からそれほど値が上がっていません。どうやらこのあたりが相場です。編集子は、最後の詰めに入るべく、日本標準時をリアルタイムで表示するサイトを別画面に開き、その時計を見ながら、慎重に残り時間をチェックし、勝負のときを待ちます。

残り30秒です。最後の参戦です。あらたな入札金額とパスワードを入れて確認画面を表示させ、承認ボタンをクリックして、それがオークションサーバに受信されるまでのプロセスに要する全体時間は、ぎりぎり30秒です。編集子は、最高額に少しだけ上乗せした入札金額をセットして、確認ボタンを押しました。

しかし、残念なことに、編集子よりもわずかに高めにセットしたライバルが落札してしまいました。
オークションはこれで終わりです。しかし自分は、許容できる金額以上の勝負をせず、それで敗れたことに納得しています。

オークションがもたらす興奮に病み付きになっている人はいると思います。このような依存心理を、オークション・アディクトと呼びます。誰にも多少その興奮を楽しむ心理はあります。しかしオークション・アディクトの方達と、まともに勝負しても得るものはない、と思っています。雰囲気をちょっぴりだけ楽しみ、本当に必要なものを醒めた購買心理で買う。これが大事だと思います。

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公器としての検索エンジン

先日、NHKニュースが、Yahoo! JAPAN の検索エンジンの新たな取り組みについて報じていました。

それによると、Yahoo! JAPAN で、「死にたい」と入力したら、自殺をうながすサイトの表示に入る前に、「自殺は防ぐことができる」と銘打った自殺予防総合対策センターへのリンクをトップに表示するようにした、ということです。

編集子も試しに、「死にたい」と入力したところ、確かにそのように表示しました。
では、ほかのキーワードはどうか? 「死ぬ方法」、「自殺したい」、などと入力しても同じ結果でした。
もちろん「死」とか「自殺」という字が入っていたら何でもそうなるわけではありません。

おそらくは、自殺をうながすサイトに何度もアクセスする人のアクセスパターンを解析し、最もきっかけとなりやすいキーワードを厳格に選び、このようなアクセス制限に反映させているはずです。

一商用サイトに過ぎず、また何等の法的規制を受けない検索エンジン会社であるYahoo! JAPAN が、自らの意思で、このような方策の採用に踏み切った「英断」に喝采を送りたいと思います。

なぜ「英断」といえるのでしょうか? 検索エンジンが、自分の勝手都合でヒット順位を書き換え続けたら、検索エンジンそのものの信頼性が薄れてしまうから、検索エンジン会社は、表立ってこうした操作をすることはありません。ところがYahoo! JAPAN は、「これは特別なことであるから」として、自ら宣言してこれを行ったのです。だから「英断」と呼びました。

この英断には、自身の検索エンジンが自他共に認める社会の「公器」となったことへの自信と責任の意識が窺えます。また孫正義氏の人生哲学との深い関係も窺えます。Yahoo! JAPAN から、またひとつ目を離せなくなりました。

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オンライン・メディア変換サービス

メディア変換を無料で行うオンライン・サイトは、以前からありました。
この中には、一般文書をPDFに変換するサイトや、PDFとPostscriptを相互に変換するサイトや、あるいはまた、種々の画像や音声のファイル形式を変換するするサイトなどがあります。

たいていの変換はこれらのサイトで間に合いますが、中には、日本語に対応しない(特に海外サイト)とか、特定のファイル形式に対応しない、といったサイトもありました。

最近、これはいいなあ、という日本語サイトを見つけましたので、ご紹介します。
対象は、音声、画像、動画ファイルです。
めんどくさい事前の設定はほとんどなく、ただ、変換元ファイルを選択し、出力形式を選ぶだけで、実行してくれます。
とくに「いいなあ」と思うのは、携帯電話機別の対応メディアの一覧があることです。これは実際に携帯電話用の着メロ・ファイルを作るときに、役立ちます。

メディアコンヴォート クリック
http://media-convert.com/ja/

一度おためしください。
本ブログのリンク先にも登録しておきました。

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グーグル・ニュースにも誤り検索?

グーグルは、「機械処理的な情報技術」による情報の選別とランキングを行うことを自ら宣言しています。
検索エンジン分野では、すでに世界シェアの7割を占める、と言われていますが、その基幹技術には、線形代数でおなじみの固有ベクトル解析が使われています。確かにこの方法を用いれば、リンクがより集まるサイトの得点が高くなる解を数学的に求めることができます。グーグルは沢山のコンピュータを用いて、一日に何回もこの解を求める計算を行っているそうです。

ただし、どの検索エンジンにも共通する悩みとして、あるいは、ご愛嬌として、
「たまたま同じ言葉が使われていたため、内容的に無関係のページが検索に引っかかって表示される」
という現象がありました。これは検索技術用語でいう「適合率」に係る問題です。

その後、グーグルは、ニュース分野に絞って情報を類別表示する「グーグル・ニュース」というサービスを始めました。これまでの検索エンジンと異なり、このサービスには、上で触れたような「ご愛嬌」が許されません。たとえば「スポーツ」欄に、スポーツ以外のコンテンツが表示されたら「当てにならない」印象を与えることになります。

幸いなことに、サービス開始以来、編集子は、そのような「誤り検索」現象に出会うことはありませんでした。それだけに、編集子はますます、そうした情報の信頼性を確保するためにグーグルはどんなテクニックを使っているのかに関心を持ちました。

今朝、たまたまグーグル・ニュースを見ていたら、めずらしい「誤り検索」現象に遭遇することができました。
スポーツ欄 のトップに、
「守るものが増えてる?」という記事がランクされています。
表題の下には以下のごとく記事内容の一部が引用されています。

********************<< 引用開始 >>********************
検証用と称して、無線探知機能付きのソフトウェアAPを講義の合間に買いに行ってしまいました。鳩音です。最近、ふと思いました。 実は、当たり前なことだったようです。 昔は、インターネットへ接続できるものと言えばPCだけだったと思います。ですが、今ではそれ以外に ...
********************<< 引用終了 >>********************

なんだかスポーツ記事じゃないみたいだなあ?
と不思議に思って、
これをクリックすると、CNET Japan の記事に飛びますが、やはり、ぜんぜんスポーツの記事ではないのです。

Googlenews071016_2

グーグル・ニュースにも「誤り検索」があったわけです。
しかし、逆に言えば、これは、グーグル・ニュースがまさしく機械処理的な情報技術によって自らのニュース・サイトを運営維持している証、ともいえます。

それでは、なぜグーグル・ニュースは、この記事をスポーツ記事と誤認したのだろうか?
非常に興味がありますので、これから少し考察してみようと思います。
何か分かったら、のちほど紹介します。

追伸  今回の誤認事例を証する画像をキャプチャしたので、発言の中に挿入しました。クリックすると拡大表示します。ただしグーグル・ニュースは刻々と掲載記事一覧を更新してゆきます。ちょっと残念ですが、この発言をアップロードした時点で早くも上の誤認事例は消失してしまいました。こんなに早く誤認事例を見つけて消すことができるのもすごいことです。その理由についても後ほど考察したいと思います。

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取り違え事故と情報管理

愛知県がんセンターで、患者の検体を取り違えたために、誤って他の患者の右肺の一部を手術で切除した事故があったことが本日のNHKニュースで報じられていました。この病院では、患者を取り違える事故を防止するために、患者の検体にバーコードをつけるようにしていたのですが、

たまたま別の患者の検体が近くにあったため、バーコードを貼り間違え

他の患者のデータをすっかり本人データと思い込んで、誤った手術にいたった、とのことです。

いっぽう、昨日の読売新聞は、横浜市旭区が、税金を滞納していた市民の財産を差し押さえるつもりで、誤って、同姓同名同一生年月日の別人の生命保険を勝手に解約してしまった事故を報じていました。
差し押さえ財産を調べようと生命保険会社に問い合わせたところ、該当する氏名と生年月日に合致する人物の契約がある、と回答があったので、横浜市旭区職員は、

てっきり、氏名と生年月日が同じだから、滞納者の契約であろう、と勘違いして

強制的に解約手続きし、解約金を徴収してしまっていたようです。

これらの事故は、データと事象のデリケートな結合関係を物語っています。
データはあくまで「事象を記号であらわしたもの」にすぎません。
言い換えれば、事象と、その記号であるデータの結合関係を、定めて運用するのは、ほかならぬデータ利用者自身なのです。
ひとたびデータ利用者が誤ってデータと事象を結びつけると、このような事故は、当然避けられなくなるのです。

そういう意味で、時を同じくして発覚したこれらの事故は、あらためて、情報管理のデリケートな運用責任について学ばせてくれます。経営学のホットな課題のひとつに数えてよいものです。

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ここまで来たか 2次元バーコード

さてその日経流通新聞に面白い話題がありました。おせんべい に 2次元バーコードを印刷したというのです。
イベントで記念に配る。すると食べる前に携帯でスキャンして会社の情報にアクセスしてくれる。面白がって会社を覚えてくれると言うわけです。
きっとお茶の時間にこのアイデアを思いついたんじやないでしょうか。

この発言は出張の車中から携帯電話を使ってポストしています。皆さん、よい一日を!!

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Googleサイト内サーチを作ってみました

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのGoogleですが、利用者にとっても便利な機能がたくさんあります。
たとえば、指定したサイト内に限定した検索リストの作成や、これをさらに応用して、自分のPC内のファイルの検索リスト作成もそうです。

そこで、今回は、この機能を使って、www.nagoya-ku.ac.jp の中だけを検索するページを作ってみました。
通常の検索エンジンと同じようにキーワードを入力すると、その結果を、Googleページに表示してくれます。
ウェブページを制御する標準言語であるJavascriptを使って、自作の検索ページとGoogleコンピュータが交信して検索を実行する仕組みになっています。

この検索が及ぶ範囲は外向けサーバの中だけで、学内LANの中は検索できません。万が一Googleがここまで検索できてしまったら大事件です(^^;;

ここをクリックすると、Google版の名経大サーチエンジン に飛ぶことができます。
ただし、このサーチエンジンは、残念ながら携帯電話では使用できません。
理由は簡単。携帯電話ではjavascriptが走らないからです。
携帯電話はサイズが小さいためコンピュータとしての容量も小さく、色々と制約が多いのですね。

編集子は、さっそく「経営学部 資格」で検索して、名経大通信のバックナンバーに
「販売士の資格 役立っています」
というOGの投稿記事があるのをみつけましたよ。

どうぞお試しください。

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Powerpointのアニメが動かない!?

Powerpointでカッコ良いアニメーションを作った。
そのファイルを友達にメールで送り、「見てね」と伝える。
ところが、「たくさんの絵がぐちゃぐちゃに重なってて、よく分からない。何これ?」
という返事が返ってきた。

彼はいったい何を言っているのだろう?
やがて理由が分かった。どうも彼のPowerpointのバージョンが低いのが原因らしい。
しかし、彼に「新しいPowerpointを買ってちょうだい」とは言えない。
こういうとき、どうしたら良いのだろうか?

そういう人に便利なのが、ビューアというソフトです。これをインストールすると、Powerpointを動かして見ることだけはできるようになります。古いバージョンどころかPowerpointを買っていない人にも動きを見せることができるようになる!

このソフトは、マイクロソフトのサイトで入手でき、現在は、Powerpoint2007 までのビューアが用意されています。
なお、このソフトを入れても、Powerpointファイルをクリックしてアニメが動くようになるわけではありません。
このソフトを最初に立ち上げ、ファイルメニュで目的のPowerpointファイルを開くと、ちゃんと動くようになります。

ここをクリックすると、PowerPoint Viewer 2007の入手先 に移ることができます。どうぞお試しください。

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Excelマクロのための色番号表を作りました

今回は、ビジネス情報コースを選択している学生さん向けの話題です。

色パレット とか 色番号表 とかいう言葉を聞いた事があると思います。
ホームページを自作している人ならすぐにハハーンと気づかれたでしょうが、
コンピュータ画面に色を表示するときに指定する色番号をリストアップした表のことです。

ネット検索すると、きれいな色見本が#プラス6桁の英数字で示されます。
この英数字は実は16進数で、0から9の数字とAからFまでの英字の合計16パターンで1桁を作ります。
16進数2桁は16×16=256になりますが、6桁のうち2桁で、光の3原色(赤、緑、青)の各色の明るさを256段階で表します。つまりこの6桁の英数字は、256×256×256色の混ぜ合わさった光の点を表現しています。この点がびっしり画面に敷き詰められた状態が、今のコンピュータ画面ですね。

ホームページで背景や文字の色を指定するときは、この16進数6桁の番号を使っているわけです。そしてその番号が分かるとホームページで微妙な色使いが表現できることが多いので、ネット検索できるように色見本を載せたホームページが沢山作られています。編集子も便利に使っています。

ところが、Excelマクロで背景色や文字の色を指定する色番号は、これとは全然異なるものです。
どんな番号を使ったらどんな色が出るのだろうか?
HELPでうまく見つけられたらよいのですが、探すのがめんどくさい。
そういう人のために、色見本と色番号の表を作ってみました。

たとえばセルをピンク色に塗りつぶすときは、
Range("A1").interior.colorIndex=7
と指定すると、マクロは、A1のセルを色番号7のピンク色に塗りつぶしてくれます。

ここをクリックするとExcel色番号表のページに移動します。

情報処理の授業でExcelマクロを扱うときに、色番号が分からなくなったら、この表をお使いください。

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貯金通帳にみる「情報」管理

近頃は年金の払い込み記録の紛失が大きな話題になっていて、このたびの参議院選挙の争点にもなっています。
そうしたある日、突然、「通常貯金に係る催告書」というモノが郵送されてきました。
いったい何だろう?と思って空けると、どうやら、私は「睡眠貯金」を持っているらしい。
つまり、長い間出し入れがない貯金通帳を私はもっていて、ほっておくと法律によって貯金がチャラになるので、早く払い戻し請求に来なさい、という催促状でした。

はて? わたしは貯金通帳なんか持ってないけどなあ。。。

と、しばらく狐につつまれていましたが、そのうち、はっと気がつきました。

 これは、昔、子どものころ、お年玉を貯金していた、あの通帳だ!

そう思うと、あのころの懐かしい日々が鮮やかに蘇ります。お小遣いをためて、いつか、憧れのラジコン模型を作ろう、と密かな楽しみを抱いていたあのころが。でも大きくなると、すっかりそんなことを忘れてしまった。
そんな思い出を、蘇らせてくれた郵便貯金事務センターに感謝したのでした。

ところで、こうした睡眠貯金の時間切れを管理する仕組みを作るのは決して容易ではありません。
学生さんは信じられないでしょうけど、編集子が子どものころは、まだ顧客預金台帳はコンピュータ化されておらず、口座を作った支店ごとに管理されていました。ですから預金の出し入れは原則として口座を作った支店で行われました。取引記録は、支店にある元帳と顧客の貯金通帳の両方に同じ金額を印字スタンプしていました。貯金通帳はいわば補助簿のような存在でした。ですから補助簿に過ぎない貯金通帳をもって、他の支店でお金の引き出しをしようとすると、その支店には元帳がないので、ちょっとした照合の手続きが必要でした。

そのうち郵便貯金もコンピュータ台帳で全国統一管理される日がやってきました。このとき、紙で記録された元帳のデータをコンピュータ台帳に転記する作業が、全国でいっせいに行われることになりました。もしこのとき、社会保険庁のように、ひどい作業ミスが発生していたら、私の大事な思い出の「子ども貯金」は、この世に存在していないことにされたかもしれません。

情報技術というと、3次元映像、ネット検索、携帯電話などを連想される人も多いでしょう。
しかし、経営学で扱う情報管理の技術は、睡眠貯金の時間切れ管理のような、目立たないところで私たちの生活をしっかり支える基盤的役割を果たすことが多いのです。

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