日陰者から脱皮
掃除機は通常どこに置くか、といえば、たいていは、どこかの納戸のなかです。堂々と居間や応接室に置く人はいないでしょう。うっかり置きっぱなしにすれば、「誰だ、こんなところに掃除機を置き忘れていったのは?」といわれてしまいます。そうです。掃除機は今でも日陰者です。いっぽう納戸の中では、掃除機は、形が複雑であることや吊るすには重過ぎることから、堂々と場所を占有しています。しかしそのおかげで、一見ひろそうな納戸も、ひとたび掃除機が入ると、たちまち狭苦しくなります。やっかいな存在です。
最近、掃除機のそうした「やっかい感」を解消する新製品に出会いました。掃除機のデザインをうんとおしゃれにして、インテリアの機能を持たせた製品です。部屋にそのまま置いていて、ちっともおかしくない。どことなく爬虫類的なオレンジ色のシェイプ。バッテリー充電方式のコードレスで、充電中は、おしゃれな蛍光ランプが灯ります。とうとう衝動買いしてしまいましたが、おかげで納戸がゆったりと使えるようになりました。「掃除機は納戸に置くもの」という固定観念を取り払ったところから、新しい生活のクオリティの提案が可能になる。このような製品開発例をひとつ覚えた気がしました。

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